不眠の漢方治療
- 備忘録 東洋医学
- 7月16日
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不眠は、働く世代から高齢者まで幅広くみられるありふれた愁訴です。睡眠薬による一時的な鎮静に頼らざるを得ない例も多いのですが、漢方では不眠を「眠れないという症状」ではなく「全身の失調のあらわれ」としてとらえ、体質と病機から整えます。
漢方では不眠の多くを血虚を基礎ととらえます。患者の訴えから、①興奮(心火)、②いらいら(肝鬱化火)、③疲れ(気虚・血虚)、④ほてり(陰虚火旺)、⑤飲みすぎ・食べすぎ(痰熱・食積)の五つのタイプに整理して弁証すると実用的です。
本稿では、酸棗仁湯が著効した66才女性の症例を入り口に、五臓と睡眠の関係、病因病機と舌脈による弁別、各タイプの代表処方(黄連解毒湯・加味逍遥散・帰脾湯・黄連阿膠湯・温胆湯など)、安神薬の分類、生薬から方剤を引く一覧までを、起承転結に沿ってまとめました。

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