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四逆散加減にて身体症状とともに精神症状も改善した症例

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 7月16日
  • 読了時間: 1分

四逆散は『傷寒論』を出典とし、柴胡・芍薬・枳実・甘草の四味からなる方剤です。その主治は肝脾不和、病機は陽気内鬱にあり、鬱阻された陽気を疏達通暢することで、抑うつ・いらいら・胸脇苦満・腹満・腹痛・下痢など、三焦に及ぶ多彩な症状を治めます。

本稿では、右季肋部痛・うつ・頻尿など主訴の異なる四つの症例を提示しました。いずれの症例にも共通して、胸脇苦満・背部脊柱起立筋の緊張・苦悶様顔貌といった所見が認められ、これらは陽気内鬱・肝脾不和を背景とする四逆散証の表れと考えられます。

四逆散は単独でも著効しますが、病態に応じて大柴胡湯・茵蔯蒿湯・牛車腎気丸などとの合方が奏効します。とくに診断上は、強い胸脇苦満以上に、胸椎下部から腰椎上部の背部筋緊張が有用であることを強調したい一群です。腹診に加えて背候診や顔貌の観察を重ねることが、四逆散証を見極めるうえで重要になります。

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