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橘窓書影を読む1-101〜120

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 7月16日
  • 読了時間: 4分
橘窓書影

橘窓書影を読む1-101〜120

今回の症例の概要は以下の通りです。1−101〜120までの20症例を学びます。詳しい症例の提示と考察については本編の閲覧をお願いします






 

症状・病態

治療内容

転帰・考察

101

腹脹満(鼓の如く)・四肢削痩・二便不利(腹水・乏尿)

大黄甘遂湯→六君子湯加厚朴+鎮元丸(養正丹)

攻下で水を去り、虚に転じて補で立て直す。数旬で沈痾全快。標本兼治の妙

102

腹中の塊癖+外感→腹満・水気・小便不利・発熱煩渇

浄府散(柴苓湯の変法)

一夜で利尿、翌日解熱・食進み回復。清熱消塊で塊に結びついた邪を捌く

103

傷寒後の黒血下血・煩乱狂躁(上部消化管出血・重症感染)

犀角地黄湯→導赤各半湯

血熱を清し一旦回復するも、地震被災で養生できず衰脱して死去

104

左脚の腫痛・攣急屈伸不能が数月(疝毒の流注)

芍薬甘草湯合大黄附子湯(芍甘黄辛附湯)+当帰蒸の熨剤

寒に附子・滞に大黄の寒熱併用。数旬で全快。南涯の創方

105前

小腹の凝結・微痛・小便淋瀝(虚寒性の腸癰)

帰耆建中湯→(排膿後)薏苡附子敗醤散→牛車腎気丸料

臍部が潰れ白膿を排出。温めて膿を出し、腎気丸で仕上げ全快

105後

右臍傍の腫塊・反復する寒熱(腸癰=虫垂炎様)

千金腸癰湯→蟾酥丸で下す→内托散→七賢散

潰膿して全治。腸癰と異なるに似て実は同病、と宗伯は記す

106

産後の遷延性下利+口内炎・両眼赤腫(口糜瀉/ベーチェット様)

甘草瀉心湯

数十日の服用で諸症全快。『金匱』狐惑・『傷寒論』下利条の活用

107

外感後の寒熱不解・咳・盗汗(労瘵=肺結核様の軽症)

聖済柴胡鼈甲湯+蛤蚧散

透熱・滋陰・退蒸に補肺益腎を兼ね、数月の疾が回復

108

痢疾の誤下による後重・嘔逆・虚極/伝染婦人の脱痢(重症痢)

小半夏加茯苓湯→白頭翁加甘草阿膠湯/逆挽湯→増損四順湯+阿芙蓉丸

危急を脱して回復。阿片と大黄の使い分けを論じる

109

9歳女児の久利・顔面四肢の微腫・舌乾(疳痢→脾腎虚寒)

真武湯加人参

小児にもためらわず附子剤を用い漸次回復。当時の冷えの背景

110

妊娠9月の下利→産後の悪露不下・全身浮腫→両脚痿弱(産後神経障害様)

甘草瀉心湯→桂苓丸料(桂枝茯苓丸)加茅根車前子→牛車腎気丸料+虎脛骨丸

瘀血を去って悪露を行らせ、補腎強筋で数旬に歩行回復

111

中暑・泄瀉後の煩渇・小便不利・一身洪腫・腹満短気(暑湿の水気)

越婢加朮湯合唐侍中一方→胃苓湯加附子

脚気と誤診されたが胃陽を助け分利。連服で水気消失・全快

112

梅毒後の両眼霧視・白翳・失明(内障と誤診=梅毒性眼疾患)

香川解毒剤加菊花車前子滑石桔梗防風+結毒紫金丹

解毒・駆梅で白翳消退。半年で文字を読めるまで視力回復

113

一夜で咽喉閉塞・呼吸困難・冷汗(急喉痺=急性喉頭蓋炎様)

桔梗白散(巴豆を含む)で吐瀉→桔梗湯

須臾に気道開通し全快。毒薬を用いて急迫を治す救急例

114

夜間の刺すような腹痛+発作性下痢が数旬(寒積・溢流性下痢様)

温脾湯で温下→千金高良姜湯

冷えて滞った便を温下で捌くと下痢は霍然と治癒

115

升余の突然の吐血(上部消化管出血/胃潰瘍・マロリーワイス様)

代赭石末→桃核承気湯→麦門冬湯加地黄黄連阿膠

瘀血を下して止血、陰を補って数旬で全快

116

外感(寒邪)+腹裏拘急・小腹無力・任脈の動(虚弱体質)

傷寒蘊要柴葛解肌湯→帰耆建中湯

外邪は解すも長服叶わず、初秋の暑疫再感で死去。惜しむべし

117

久しい腹痛・清水を吐す・右腹の動悸(回虫症)

七味鷓鴣菜湯+起廃丸

沈痼を鼓動し虫を駆る。三年かけて全快し再発なし

118

暑疫の虚羸・煩熱・上熱下冷→大量の黒血下血(消化管出血)

既済湯→黄土湯→十全大補湯

心腎を交通させ、虚寒の出血を黄土湯で止血、補って全快

119

妊娠9月の全身浮腫・腹大(双胎)→産後大出血・厥冷(コールドショック)

蘇子降気湯→十全大補湯加附子

双胎と見抜き保護。産後の急変を駿補で蘇生し気血回復

120

左頤下の馬刀様腫塊・産後ごとに腫痛(顎下腺炎・瘰癧様)

千金内托散加牛蒡子+伯州散+外貼

毒動の時機に托し、四五日で潰膿。数年の疾が全治



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