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清熱解毒剤を読み解く ── SARSから一貫堂処方まで

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 7月16日
  • 読了時間: 1分

2003年に世界を襲ったSARS(重症急性呼吸器症候群)は、抗ウイルス薬やステロイドが有効性を示さないなか、中医学では「温病(温疫)」ととらえられ、三焦弁証に基づく清熱解毒の治療が試みられました。本稿ではこのSARSへの中医学的な対応を入り口に、清熱薬・清熱解毒剤の体系を整理しています。

中心となる清熱解毒剤は黄連解毒湯です。これに補血の四物湯を合わせた温清飲、さらに一貫堂が解毒証体質に対して展開した柴胡清肝湯・荊芥連翹湯・竜胆瀉肝湯へとたどり、年齢と病位(上焦・中焦・下焦)に応じた使い分けを概観します。あわせて清上防風湯・涼膈散・辛夷清肺湯・普済消毒飲なども取り上げました。

急性の疫病への対応で学んだ清熱解毒の知恵は、高カロリー食・運動不足・ストレス・夜更かしといった現代の生活が生む慢性の「熱毒」の予防にも生かすことができます。清熱解毒の考え方は補法に頼りがちな現代の漢方治療に瀉法の重要性を再認識することになるでしょう。画像をクリックするとPDFを閲覧することができます。

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