イソソルビド早期離脱のための漢方薬活用術
9月23日
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メニエール病の病態は内リンパ水腫とされ、間欠期には浸透圧利尿薬のイソソルビドが長く処方されます。しかし消化器症状や電解質異常といった副作用に困る患者は少なくありません。本稿では、漢方薬を代替として早期離脱を図った四例を報告します。
メニエール病の診断は、反復する回転性めまい発作と、反復・消長する耳鳴や低音障害型の難聴、そして他疾患の除外という三点で行います。単に「繰り返す難治性のめまい」をメニエール病と呼ぶのは誤りです。
症例1は39歳女性。柴苓湯を併用するとイソソルビドを早期に減量でき、中止後にはだるさと疲労感まで消えました。症例2は57歳女性の蝸牛型で、イソソルビドを中止して五苓散と加味逍遥散に替えたところ、自声強聴が改善し、聴力にも兆しが見えました。
症例3は47歳女性の耳鳴。イソソルビドを中止し、活血と利水に疏肝を重ねると、4週間で耳鳴が消失しました。症例4は41歳女性で、7か月続いた耳鳴とめまいが、同じく中止と五苓散・加味逍遥散で一週間のうちに引いています。
長期連用への警鐘は以前からありました。バゾプレッシン系を亢進させてかえって水腫を助長するという指摘、メニエール病をストレス病と位置づけて中止を勧める立場。近年はAQP2水チャネルの関与が明らかになり、蒼朮や猪苓を含む五苓散を用いる根拠も得られています。
内リンパ水腫だからと利水剤で水滋をさばくだけでは足りません。水滋を生じた背景の体質的な歪み、すなわち肾虚、肝の失調、気滋、瘀血を四診合参で見極め、気血水と臓腑の働きを整えること。それがイソソルビドからの離脱を支えます。

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