五臓からひもとく精神・神経症の漢方治療
- 備忘録 東洋医学
- 6月7日
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心の不調は、心だけの問題ではない——五臓のバランスが感情を映す。東洋医学では精神活動を心・脾・肺・腎・肝という五臓の協調した働きによって維持されるものと考えます。精神症状は一つの臓器の異常として生じるのではなく、五臓のバランスの乱れとして現れます。特に脾胃は気血生成の源であり、その機能低下は不安、不眠、抑うつ、集中力低下など精神症状の基盤となります。精神・神経症状の治療で特に重要となるのが肝です。現代社会ではストレスにより肝気鬱結を生じやすく、抑うつ感、焦燥感、イライラ、胸脇苦満など多彩な症状として現れます。四逆散、柴胡疏肝湯、加味逍遙散、抑肝散加陳皮半夏などの柴胡剤を用いて肝の緊張を緩和し、気の巡りを改善することを重視します。肝の緊張をほどけば、巡りが戻り、心も軽くなる。

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