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傷寒論太陽病六 その1葛根湯他

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 9月8日
  • 読了時間: 1分

更新日:11月9日

葛根湯

『傷寒論』の「辨太陽病脈証并治第六」に記載された代表的な処方である葛根湯、葛根加半夏湯、葛根黄芩黄連湯、麻黄湯、小柴胡湯について、それぞれの構成、適応、薬理作用、臨床応用を現代医学的視点も交えて解説していきます。太陽病は風寒の外邪が体表から侵入した初期段階を指し、悪寒、発熱、項背のこわばりなどを呈します。葛根湯はその初期段階に対応し、項背部の筋緊張を和らげ、発汗を促す処方です。葛根加半夏湯は葛根湯に半夏を加え、胃腸症状(嘔吐・下痢)を伴う場合に有効です。葛根黄芩黄連湯は誤った下剤使用後の上衝症状や急性胃腸炎に用いられ、苦寒薬による強力な清熱作用を持ちます。麻黄湯は太陽傷寒に相当し、強い悪寒・高熱・無汗に対して発汗解表と気管支拡張作用を発揮します。小柴胡湯は少陽病に対応し、往来寒熱、胸脇苦満などの半表半裏証に用いられます。これらの処方は、病邪の性質・病位・症状の特徴に応じて適切に選択することで、外邪の内部進行を防ぎ、病態の悪化を抑える効果があります。漢方処方は、体質や年齢も考慮して使い分ける必要があり、科学的薬理研究による裏付けも進みつつあります。

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