医学衷中参西録 治傷寒方1
9月28日
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張錫純『医学衷中参西録』の「治傷寒方」より、傷寒初期の治法を扱います。麻黄加知母湯・加味桂枝代粥湯、小青竜湯、そして張錫純が創製した従竜湯の要点をまとめます。
汗のない傷寒には、麻黄湯に知母を加えた麻黄加知母湯を用います。麻黄は太陽の経の邪を汗から、太陽の腑である膀胱の邪を小便から解す。経と腑を同時に治すところに仲景の製方の妙があります。汗のあるものには加味桂枝代粥湯。桂枝湯は服薬後に熱粥を啜ってはじめて効を得る処方ですが、黄耆で粥の補益の力に、防風で粥の発表の力に代えた工夫です。
外感痰喘の神方が小青竜湯です。乾姜が肺の開を、五味子が閉を司り、細辛が機構を動かすため、この三味は欠かせません。現代人の陰分は古代人に及ばないとして、熱を挟む場合は必ず生石膏を加え、恐れて少量にすれば効かないと説いています。
加減法の「喘するものは麻黄を去り杏仁を加える」については、古代の「喘」が喘鳴とは限らず息切れを含むこと、老人や虚弱者では麻黄が心腎に負担をかけることを論じ、自験例を添えました。気管支喘息の五十代女性で、喘鳴が抑えられた段階で麻黄をやめ、苓甘姜味辛夏仁湯(小青竜湯去麻黄桂枝加杏仁茯苓)に変方したところ、咳が治まり息苦しさが楽になった例です。
従竜湯は、小青竜湯で喘が止まった後に継服して再発を防ぐ処方です。竜骨・牡蛎を各一両と大量に用いますが、竜骨は正気を収斂して邪気を収斂しないため、外感の余邪が残っていても固閉のおそれはないとしています。

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