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望診とめまいの症例

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 7月16日
  • 読了時間: 1分
望診とめまいの症例 表紙

回転性のめまいと耳鳴り・難聴を訴え、メニエール病と診断されながら投薬では軽快しなかった38歳女性の症例です。問診から肝鬱と見立てて逍遙散加減を処方しましたが今ひとつで、寒熱の入り混じる訴えに判断を迷っていたとき、患者さんの「異様にギラギラと光り、目の前20cmほどの一点に視点が固定された目」に驚かされました。そこから生まれた『どんなお仕事をなさっているのですか』という問いが、顕微鏡で製品を検品し続けるという生活背景を引き出し、肝胆の湿熱を瀉す竜胆瀉肝湯への転方によって、めまいも難聴も治癒へと導かれました。問診票の言葉だけでは見落としたかもしれない核心を、先入観をもたず、伝わってくるものをありのままに受け取る——望診の力に光を当てた一例として、宮本武蔵の『観の目』や有神・無神の見方とともにご紹介します。

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