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特発性血小板減少性紫斑病の一例

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 7月16日
  • 読了時間: 1分
特発性血小板減少性紫斑病の一例 表紙

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、血小板に対する自己抗体によって血小板が脾臓で破壊され、紫斑や歯肉出血などをきたす疾患です。西洋医学ではステロイドや脾臓摘出、トロンボポエチン受容体作動薬などが用いられますが、副作用や再燃の問題はなお残されています。本稿では、血小板3万9千/μlで経過観察中であった50才女性に対し、当初「気血両虚」と捉えて十全大補湯を投与したものの1年を経ても正常値に戻らず、あらためて不安焦燥・驚きやすさ・月経周期に伴う症状の増悪・ストレスによる食欲低下といった所見から「心脾両虚」と読み替えて帰脾湯に変方したところ、血小板が急速に改善し正常値へ回復した一例をご紹介します。同じ「虚」であっても、どこの虚と見立てるかで結果はまるで変わります。弁証のわずかな読み違いと、その修正がもたらすものについて、ご一緒に考えてみたいと思います。

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