top of page

生薬と処方からのぼせ・ほてりを問う

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 9月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:11月9日

のぼせ・ほてり

のぼせは突然顔や頭が紅潮し発汗が増加する状態で、ほてりは、それ以外の身体におこる熱感を指します。のぼせが突然おこるのに対してほてりは慢性的に感じることが多いという違いがあります。

 特に女性の更年期にみられるのぼせは、ホットフラッシュといわれ、急激エストロゲン欠乏にともなう血管運動神経反射によります。HRTというホルモン補充療法がのぼせに対して著効しますが、イライラ、気鬱などの精神神経症状を伴う場合は、漢方がより効果的な場合も多いです。

 ほてりについては、両手の平、足の裏、胸に熱感を自覚する五心煩熱という言葉が有名で、腎陰虚によっておこることが多く、腎陰を補うことによって熱をさます知柏地黄丸が代表処方となります。

 のぼせほてりの漢方治療において、今回は用いられる生薬を軸にその運用を説明して行きます。取り上げる生薬は、桂枝、牡丹皮、地黄、薄荷、山梔子、麦門冬、釣藤鈎、石膏、滑石、黄連、茵陳蒿、大黄などです。それぞれの生薬は気逆、瘀血、陰虚、肝陽上亢、肺陰虚、陽明腑熱、暑熱、血熱、湿熱、熱結の病態に対応します。処方としては、桂枝湯、桂枝茯苓丸、六味丸(知柏地黄丸)、加味逍遥散、麦門冬湯、釣藤散、白虎加人参湯、猪苓湯、黄連解毒湯、茵陳五苓散、桃核承気湯などを紹介します。

 のぼせ、ほてりに悩む病人さんの病態はそれぞれ異なります。これらの処方や生薬を多彩な戦略のもとに、対応して行くことが重要です。


コメント


bottom of page