痛み・痺れと漢方治療
- 備忘録 東洋医学
- 6月7日
- 読了時間: 1分
痛みも痺れも、漢方では“流れの滞り”——通せば、痛みは引く。痛みや痺れは、漢方では「不通則痛」、すなわち気血水や経絡の流れが滞ることで生じると考えます。その原因には、風・寒・湿・暑・燥・火の六淫、七情、労倦、飲食不摂生、外傷、痰飲、瘀血などがあります。風邪による痛みは移動しやすく、寒邪では冷えと強い痛み、湿邪では重だるさ、瘀血では固定性で刺すような痛みが特徴です。
代表的病態は痺症であり、風痺、寒痺、湿痺、熱痺、頑痺などに分類されます。治療では、単に痛みを止めるのではなく、邪を除き、気血水を巡らせ、虚を補うことが基本です。冷えを伴う痛みには附子を含む桂枝加朮附湯や麻黄附子細辛湯、血虚と風湿による慢性痛には疎経活血湯などが適します。痛みと痺れの漢方治療では、病因、寒熱虚実、気血水の偏りを見極め、処方を柔軟に選択することが要点です。邪を払い、気血水を巡らせ、足りないものを補う。痛みの治療は“流れを取り戻す”ことだ。

コメント