発熱を伴わず陰証を呈したインフルエンザの一例
- 備忘録 東洋医学
- 7月16日
- 読了時間: 1分
筆者自身が58才のときに経験したインフルエンザの症例です。発熱や悪寒ではなく、ひたすら悪風(風がスーッとしみる寒さ)が続き、脈は次第に伏し、平熱より低い体温のまま、三日間一度も熱が出ないという陰証の経過をたどりました。葛根湯から麻黄附子細辛湯の合方、そして真武湯・四逆湯系へと、傷寒論の条文を手がかりに証の見立てを移していく過程を、第一病日から日を追って記しています。芍薬を加えたことで思わぬ水滞を招いた「誤治」のふり返りや、五苓散・参苓白朮散の使いどころ、四逆湯と真武湯の使い分けなど、陽虚水滞をどう治めるかの実地の思考が率直に綴られています。発熱しないインフルエンザの一例として、ご一読いただければと思います。

コメント