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竜胆瀉肝湯が奏功したむずむず脚症候群の2例

執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
備忘録 東洋医学
9月23日
読了時間: 2分
竜胆瀉肝湯が奏功したむずむず脚症候群の2例

むずむず脚症候群は、夜間に下肢の不快感と動かしたい衝動をきたし、睡眠を著しく妨げます。鉄欠乏やドパミン系の異常が指摘されていますが、難治例も少なくありません。本稿ではこの症候を肝胆の湿熱・肝風・瘀血としてとらえ、竜胆瀉肝湯が奏功した二例を報告します。

竜胆瀉肝湯は、竜胆・黄芩・山梯子が肝胆の実火を瀉し、沢瀉・木通・車前子が下焦の湿熱を尿から出し、当归・地黄が苦寒による陰血の消耗を防ぎます。清熱と利湿を上下から同時に図る「清利の方剤」です。

症例1は32歳女性。幼少期からのむずむず足が2年前に増悪し、夜間に大腿から下腿の強いイライラ感と、叩きたくなる衝動。一睡もできない日もありました。常に熱っぽく、咽が渇いて1日2リットルを要する。胸脇苦満と両臍下の圧痛、便秘がありました。

大柴胡湯合九味檳榔湯では動かず、肝胆湿熱証と判断して竜胆瀉肝湯合通導散に切り替えると、1週で眠れるようになり、やがてむずむず感も消えました。清利湿熱と駆瘀血・通便を同時に行ったことが効いたと考えます。

症例2は45歳女性。就寝中のぴくつきと、こめかみで電気がスパークするような感覚。こむら返りが頻発し、子宮筋腫が5〜6個。まず抑肝散加陳皮半夏と桂枝茯苓丸で肝風と瘀血を制し、残る湿熱に竜胆瀉肝湯を合わせると、1週で睡眠が改善し悪夢も消えました。

湿熱の停滋は気血の流れを阻み、瘀血を生みます。この連鎖が夜間の増悪と不眠を招くのでしょう。清利湿熱と駆瘀血を同時に図ること。そして肝風が強ければ、まず燄風してから清利に移ること。西洋医学で難しい病態にこそ、弁証論治の出番があります。

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