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第10回土方中医学入門 疾病と病因−2

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 10月16日
  • 読了時間: 1分

更新日:11月9日

中医学入門

今回は前回に引き続き「疾病と病因—2」として、六淫・癘気・七情内傷・飲食・労逸・外傷に瘀血・痰飲を加えた病因の全体像を復習し、発病の原理(正邪の盛衰と内外環境)および病機(陰陽・気血津液・臓腑の失調)を臨床の意思決定に直結する言葉へ整理します。まず、正気の強弱と外邪の性状の組み合わせが発病の成否と重症度を決め、体質・精神状態・生活環境が常に背景で揺れ動くことを再確認します。病機では、陰陽可分・互根・制約・転化を土台に、相対的陰虚/絶対的陰虚、相対的陽虚/絶対的陽虚、陰陽互損、格陰・格陽、亡陰・亡陽まで射程に入れ、虚実錯雑の推移を読み解きます。また、陰陽学説の具体的応用として、陽実は実熱・高熱・便秘、陰虚は五心煩熱・舌紅少苔、陽虚は冷え・泄瀉、水湿中阻は浮腫・痰飲へと至る症候連鎖を確認し、相対/絶対の判別を図解とともにしめします。治療は、邪正闘争には解表・清熱・温散、内傷雑病には補益・和解を基軸とし、虚実錯雑には補瀉相兼で臨みます。風+痰には熄風化痰・開竅、寒邪には温経散寒、湿熱には清熱利湿を配し、標本緩急をととのえます。正気と病邪のせみぎ合いの中で、複雑な陰陽のバランスをひもとき、治療に結びつけてゆくことが肝要です。

                                      (文責:峯尚志)

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