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第10回腹証奇覧・奇覧翼を読む 人参湯他

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 7月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:11月9日

腹証奇覧・奇覧翼

今回の処方

四逆湯、人参湯、桂枝人参湯、人腎去朮加桂湯、理中加附子湯、乾姜附子湯、六君子湯


六君子湯以外の処方はすべて乾姜を含む処方、更に乾姜附子湯以外は甘草乾姜の組み合わせをもつ処方となっています。

甘草乾姜湯は裏寒と言われる脾胃の冷えを治す処方で、心下部が冷えて痞えるのと同時に陽虚水滞というように、身体が冷えて水はけが悪くなり、薄い唾液がたくさん出るというのも目標のひとつになります。また肺を温める作用があり、薄い痰がたくさん出る場合も甘草乾姜湯が用いられます。これに12経絡全てを温める附子を加えた処方が厥陰病の代表処方である四逆湯で、手足が冷えて下痢するものに用います。

人参、白朮を加えた人参湯は、食欲不振、薄い泡沫状の唾液、軟便を目標に処方されます。

協熱下痢といって、胃腸が冷えて、微熱があって下痢するものには、桂枝を加えた桂枝人参湯を用います。桂枝人参湯はお腹の冷えからくる習慣性頭痛にも用いられます。

 最後に六君子湯ですが、この処方は今までの処方と違い、人参、白朮、茯苓、甘草の四君子湯という疲れやすい気虚を治す代表処方に、理気化痰の陳皮半夏を加えた処方で、脾胃が弱く食欲がなく疲れやすいという脾気虚に嘔気や胃のむかつきなどの痰飲を治す二陳湯を加えた処方で、食欲を増すグレリンの増加など、様々なエビデンスのある処方です。

日本人は脾胃が弱く、そこからいろいろな体調不良のサインが出てきます。今回の処方は日常診療でも使う機会の多い処方なのでしっかりと勉強していきましょう。


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