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第11回土方中医学入門 五行理論の臨床応用

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 10月16日
  • 読了時間: 1分

更新日:11月9日

中医学入門

今回は、五行学説の臨床応用について紹介します。五行の相生・相克・相乗・相侮の四つの関係を、気血津液の生成・転化・輸布という基礎代謝の力学として捉え直します。五臓は単独で働くのではなく、三焦・膜腠のネットワークで緊密に連結し、組織構造と生理機能が共同で活動するため、一臓の失調は隣接臓を経て全身に波及します。ゆえに相生は資生・促進、相克は制約・抑制、相乗は過度の抑制、相侮は反転した抑制として病機を読み、補瀉・和解・清温の配合で関係の歪みを是正します。診断は症状の羅列にとどめず、どの基礎物質のどの流れが破綻したかを五行の座標で考え、標本・緩急の判断を加えていきます。症例では、方意を相生・相克に沿って段階的に転換する実例(炙甘草湯→小青竜湯加茯苓・肉桂・麻黄・附子→清肺湯合八味地黄丸)を提示し、肺—腎(金水)など臓間連関と病勢の階段を示しました。五行理論は病態が複雑な難治例ほど“五行の関係”のバランスをとらえ、より効果的な治療を選択することが必要です。(文責:峯尚志)


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