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第4回腹証奇覧・奇覧翼を読む 小建中湯、大建中湯その他

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 6月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:11月9日

腹証奇覧・奇覧翼

今回の処方

小建中湯、黄耆建中湯、当帰建中湯、大建中湯、黄耆建中湯


今回はおなかを元気にする処方である建中湯類について紹介します。小児の腹痛や体質改善の妙薬である小建中湯の腹証は腹直筋の緊張であり、腹壁の過敏性も同時に見られます。黄耆を加えると皮膚の機能を高め排膿機能を促進します。当帰を加えるとおなかの冷えからくる血虚疼痛と言われる腹痛や手足の攣急や疼痛を治す処方となります。

大建中湯は、小建中湯症よりさらに裏寒が進み、裏寒による腸管の蠕動不穏を山椒や乾姜といった辛温の生薬を用いて治す処方となります。大建中湯証の腹壁は薄く痩せて、腹部の脂肪もなく、腸管が腹壁を通して蛇がうねるような所見がえられます。現代ではイレウスの予防薬、治療薬としても有名な処方です。

最後に陳旧性の瘀血を治す大䗪虫丸ですが、建中湯の極期になると、栄養の吸収が出来なくなり羸瘦し、骨盤内の瘀血が目立つようになり、腹壁は薄く、干からびて、腹満攣急して痛むものに用いられます。方剤としては駆瘀血作用のある瀉剤にあたり強い処方なのですが、建中湯のなれの果てで弱っている患者さんにもあえて使うべき処方であることを学びました。病気を治すためには、弱っていても毒を取り除く必要があり、補うのか瀉すのかの匙加減が最も難しく、かつ重要なことであることを学びます。


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