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第5回土方中医学入門 肺大腸

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 10月9日
  • 読了時間: 1分

更新日:11月9日

中医学入門

今回は、五臓の臓象学説における「肺」を中心に、その生理・病理と臨床応用を解説します。肺は「気を主り、呼吸を主る」臓であり、清気を取り入れ濁気を外へ出して宗気を化生し、全身の気の昇降出入を調節します。宣散と粛降という相反し相依する運動により水道を通調し、皮毛を潤して衛表を固め、百脈を朝めて治節を主るという統御機能を発揮します。 肺は鼻に開竅し、皮毛と密接に関わるため、外感表証や皮膚疾患の診治に直結します。次に臓腑間の要点として、肺と大腸の表裏関係、肺と心の気血連携、「脾は生痰の源・肺は貯痰の器」、さらに「腎は気の本・納気を主る」との関係を、典型症候と処方選択を交えて示します。 臨床では、宣散障害による悪寒・無汗の表証に対して発汗解表(麻黄湯・桂枝湯)を、粛降障害による咳嗽・呼吸困難や尿少・水腫を指標に通降を図ります。便通と咳の連動(麦門冬湯・麻子仁丸の活用)や、心不全・肺水腫、アトピー性皮膚炎など全身所見と肺の関連も重層的に位置づけます。診療においては、呼吸所見のみならず、汗・皮膚・便通・浮腫・精神(憂)を含む全体像から弁証し、治法と方意を組み立てます。(文責:峯尚志)

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