top of page

第3回土方中医入門 五行経絡 

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 10月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:11月9日

中医学入門

第3回は、中医学の二大基礎理論である「五行学説」と「経絡理論」について、古典と現代の視点を交差させながら解説を行います。まず五行学説では、木・火・土・金・水という五つの要素が自然界と人体の構成と運動を表す枠組みであり、相生・相克の調和によって生理が保たれ、相乗・相侮が起こることで病理が生じるという基本構造を紹介します。加えて、五行を臓腑や情志、季節、方位などとの関連で説明します。 経絡理論については、『霊枢』をはじめとする古典的記述をもとに、十二正経と奇経八脈の走行、臓腑との関連、四肢末端との連絡などを図とともに説明します。経絡は気血の通路であるだけでなく、情報伝達や免疫、全身調整のネットワークとしての機能を担っていると考えられ、筋膜(ファッシア)や神経・血管系との構造的連関にも注目する必要がある吐考えます。また今回は特に、経絡と発生学との関係についても言及します。神経堤細胞の移動経路や分化が経絡の走行と一致する可能性があり、経絡は単なるエネルギーの流れではなく、発生段階から存在する構造と機能の統合体である可能性があります。また、胎児期の体幹・四肢の形成パターンと経筋の広がりとの対応も、経絡の理解を深める手がかりとなります。 五行と経絡は、中医学の思考を支える根幹であり、形と機能、内と外、動と静をつなぐ重要な枠組みです。これらを現代医学や生理学的知見と照らし合わせることで、より臨床的な応用が進むものと期待しています。(文責:峯尚志)

コメント


bottom of page