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胸苦しさを問う

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 9月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:11月9日

胸苦しさ

胸苦しさという漠然とした症候について考えて行きます。

その病因を問う時、横隔膜より上の臓器である心臓、肺の問題、或いは胸膜や縦隔など胸郭を構成する器官、或いは横隔膜に接する胃や肝臓などの臓器の問題も考えられます。

 今回は、3部に分けて胸苦しさを考えてゆきます。

第1部では、胸苦しさを来す病因を心の異常、呼吸器の異常、胃腸の問題、背中の筋肉や、肋間筋の問題、心理的な問題に分けて、東洋医学的なアプローチを解説して行きます。

第2部では胸苦しさという感覚について、近年話題になっているポリヴェーガル理論を用いて考察し、漢方治療の立ち位置を考えて行きたいと思います。臓器の感覚は、胸の奥から、或いは腹の底から湧き出るものです。その感覚は迷走神経の求心性繊維による臓器によって脳幹に届きます。胸苦しさもその感覚のひとつとして認識されますが、その信号を受けて、遠心性繊維である背側迷走神経と腹側迷走神経が作動します。迷走神経求心路の情報が、生体にとって危機的な情報であった場合、交感神経の戦うか逃げる反応を越えて、背側迷走神経系が働き、シャットダウンという戦略を生体は無意識的に選択します。

第3部では、パニック障害の症例と激しいシャットダウンを経験した自験例を紹介して行きます。シャットダウンは、不適切な反応ととらえられがちですが、危機的状況に置ける身を守る治癒反応であるととらえることで、新しい治療方針が開けることもあると感じました。


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