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腹痛を問う

  • 執筆者の写真: 備忘録 東洋医学
    備忘録 東洋医学
  • 6月7日
  • 読了時間: 1分


腹痛は、CTに映る影と、脈に触れる気配——その両方が語り出して初めて正体を現す。西洋医学と東洋医学はそれぞれ独自の視点をもっていますが、腹痛は西洋医学と東洋医学の両面からとらえることで真の病因や治療方針が明確になると考えています。西洋医学はMRIやCTなどの画像診断を用いて病態を明確に把握し、客観的検査と解剖学的理解により急性疾患や器質的異常を正確に捉えます。その一方で、機能的疾患や病態の早期段階での診断治療には限界があります。東洋医学は患者個々の体質や精神状態を含む全人的な視点を持ち、腹部の部位分類や臓腑理論、経絡理論を用いて病態の詳細な変化を捉え、器質的疾患に至る前段階の病態を治療することができます。このように西洋医学と東洋医学の特徴を互いに補完し合うことで難治例や慢性疾患に対する治療の道筋が見えてくると考えています。画像が“形”を、東洋医学が“兆し”を診る。腹痛は、二つの眼で初めて立体になる。

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