薬性について
- 備忘録 東洋医学
- 9月8日
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更新日:11月9日
東洋医学における薬性はまず「四気」と「五味」に分けられます。四気とは寒・涼・温・熱の四つの性質を指し、寒涼は身体を冷やす陰性、温熱は温める陽性の性質として理解されます。これにより、熱証には寒性の薬、寒証には熱性の薬を用いるという治療原則が導かれます。五味は辛・甘・酸・苦・鹹の五つの味に淡味を加えたもので、それぞれに発散・収斂・補益・瀉下・軟化・利水などの薬理作用があります。また、これらの味は五臓と関連づけられており、たとえば酸味は肝、苦味は心、甘味は脾に作用するとされます。さらに、生薬には作用する方向性として昇降浮沈の区別があり、薬が身体のどの部位に影響するかを判断する材料になります。病態には虚と実があり、虚証には補薬を、実証には瀉薬を用いるのが基本的な方針です。加えて、生薬はどの臓腑や経絡に作用するかを示す「帰経」、毒性の有無による「有毒・無毒」などの視点でも分類されます。中国最古の薬物書である『神農本草経』では、薬物を上品・中品・下品の三階級に分けており、上品は無毒で養生に、中品は使い方次第で毒にもなり、下品は病気治療に用いられる強力な薬とされています。最後に、生薬の薬効別分類として解表薬、清熱薬、補益薬、安神薬など多岐にわたる分類とその代表的な薬物が示されています。これにより、東洋医学における薬物選択の基本的な指針が理解できる内容となっています。

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