補中益気湯の臨床応用
- 備忘録 東洋医学
- 6月7日
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補中益気湯について~症例を中心に~
気が足りず、下がってしまった体を、持ち上げて補う名方。補中益気湯は、胃腸が弱く、疲れやすい、気力がないといった気虚証に対する代表処方です。四君子湯をベースとして、理気化痰の陳皮を配し、人参、黄耆の組み合わせで、身体の隅々まで気を補い、少量の当帰で補血すると同時に補気作用を強め、柴胡、升麻の組み合わせで、気の下陥を持ち上げる作用をもつ、金代の李東垣の名方です。また現代医学的にはNK細胞の活性化など、免疫賦活作用をもち、感染予防や、病後の体力回復にも用いられます。一方、その作用は多岐にわたるため、臨床応用に苦慮する場合があります。今回処方目標の異なる多数の応用例を具体的に提示し、補中益気湯の実際の運用について紹介します。効きどころが広いぶん、運用がものを言う——使い分けの妙を症例で示す。

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